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大手銀行が新卒者の採用戦略で「攻め」に転じる

大手銀行が新卒者の採用戦略で「攻め」に転じている。バブル崩壊以降、人事面でも縮小を余儀なくされた銀行界も不良債権問題からの脱却と景気回復を追い風に相次いで高水準の採用や賃金の改善に着手。売り手市場の学生にアピールしようと懸命だが、急激な拡大戦略に現場では戸惑いも広がっている。(柿内公輔)
■5割増も

 大手銀行は今春と同水準の大量採用を予定している。たとえば三井住友銀行が平成20年春に比べて5割増となる2400人の採用を計画。みずほフィナンシャルグループもほぼ前年並みの2350人を見込んでおり、三菱東京UFJ銀行も高水準の採用となる見通しだ。りそなグループは700人で今春より100人少ないが、法人営業や個人営業など初めて職種別の採用を導入する。

 これまで大手銀行はバブル崩壊以降、不良債権処理を優先する過程で新卒採用も絞り込んできた。だが、景気回復に伴い業績も徐々に改善。昨年末に全面解禁された保険商品の窓口販売など、金融業界の規制緩和による事業拡大にも対応するため、要員を確保する必要に迫られている。

■15年ぶり増額

 新規採用者に対する待遇面での改善も急ピッチで進んでいる。大手銀行では長らく初任給が17万4000円前後で横並びの状態が続いたが、三井住友銀行が昨春に20万5000円に初任給を引き上げ、風穴を開けた。

 住友信託銀行は、今春入社する4年制大学卒業者から、初任給を21万円に増額する方針を決めた。メガバンクをもしのぐ待遇をアピールし、銀行業界を志す優秀な人材を確保する狙いだ。

 中央三井信託銀行も、やはり初任給を15年ぶりに引き上げ、今春から20万5000円とする。

 かつて、大手銀行は就職ランキングでも上位の常連だったが、最近はメーカーなど一般事業会社の後塵(こうじん)を拝するケースも目立つ。中央三井信託では「今の学生は仕事内容はもちろん、しっかり待遇もチェックしている。金融だけでなく他業種と比較されてもアピールできる水準にしたい」と話す。

■教育面が課題

 ただ、強気の採用戦略に舵を切った半面、店舗や営業現場では対応が追いつかないという混乱もみられる。ある大手銀行では、都市部の支店で入行1〜3年の若手行員が急増し、「指導役の中堅行員が面倒を見るので手一杯で、自身の営業に余力が割けない」(関係者)悩みも抱えている。

 どの銀行も、営業や商品開発で他行との競争に後れを取らぬためにも、要員の拡大戦略を避けられない一方で、教育体制やキャリア育成の整備をどう進めるかが課題となりそうだ。
大手銀行、新人雇用で攻め 採用高水準、初任給も引き上げ(Yahoo!ニュースより)

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2008年04月04日 | Comments(0) | Trackback(0) | 就職
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